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多くの方が一度は経験する腰痛症について原因・予防・治療方法を徹底解説

2024.08.13

腰痛といっても様々な腰痛があります。

一般的に整骨院に来る方の腰痛の原因としてはぎっくり腰(急性腰痛)、交通事故による腰痛、腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、腰椎すべり症、仙腸関節炎、梨状筋症候群などが多く見られます。

今回は誰もが一度は経験する「腰痛」「ぎっくり腰」についての原因、治療、対策についてご紹介します。

 

ぎっくり腰は激痛で歩くのも辛いほどの痛みを伴うこともあります。私自身も経験したときはその場から動けず立ち止まってしまいました。

 

ぎっくり腰が起こる原因としては

・咳やくしゃみをしたとき

・ベットから起き上がったとき

・布団を持ち上げようとしたとき

・朝起きて顔を洗うとき

・掃除機をかけていたとき

・ゴルフ、野球で体を捻ったとき

・タイヤ交換、冷蔵庫を持ち上げたとき

・中腰で作業をしたときなど

 

上記で上げた例のように、ぎっくり腰は重い物を持ち上げたときや重労働などの時に起こりやすいイメージですが 何気ない動作で起こることも多々あります。

 

【腰痛の種類】

大きく分けて「特異的腰痛」と「非特異的腰痛」に分けることができます。

 

1)特異的腰痛

特異的腰痛とはレントゲン・MRI検査などで原因が特定できる腰痛を言います。

腰痛のうち原因が特定できるのは僅か15%と言われています。

 

①椎椎間板ヘルニア

②腰部脊柱管狭窄症

③腰椎すべり症

④腰椎分離症

⑤腰椎圧迫骨折など

 

2)非特異的腰痛

非特異的腰痛とはレントゲンなどの検査を行っても異常のない原因が特定できない腰痛を言います。

①急性腰痛(ぎっくり腰)・・4週未満の腰痛

②亜急性腰痛・・・46週未満の腰痛

③慢性腰痛・・・12週以上(3ヶ月以上経過)の腰痛など

 

【急性腰痛の分類】

①筋肉の炎症(筋繊維の損傷)

②椎間板の損傷

③椎間関節の炎症

④仙腸関節の炎症

 

非特異的腰痛である「ぎっくり腰」はレントゲンに異常がないだけで筋肉・腱などの軟部組織に腰痛の原因があることがほとんどです。

ぎっくり腰は椎間関節、椎間板、仙腸関節、筋組織など腰周囲の組織が傷つき起こりますがレントゲンでは分からないため非特異的腰痛に分類されます。

腰痛の約85%がこの非特異的腰痛に分類されます。

 

【慢性腰痛の分類】

慢性腰痛とは3ヶ月以上にわたって腰痛が続く状態を言います。

慢性腰痛には「身体的影響」「心理的影響」の二つの原因があると言われています。

 

(身体的影響による慢性腰痛)

姿勢・筋力低下・運動不足などが原因で長期的に腰痛が続きます。

姿勢を改善し、ストレッチ、マッサージ、運動療法などで改善・軽減させることができます。

 

(心理的要因による慢性腰痛)

精神的なストレスと病の関係性は皆さんご存じのとおりだと思います。

よくストレスで胃が痛くなる人もいると思います。

まさに腰痛も同じで精神的なストレスが原因で起こることもあります。

 

ストレスによる腰痛のメカニズムは血行不良による事が原因と言われています。

心理的ストレスにより交感神経が優位に働き続け血管を収縮させ腰の筋肉への血流障害の結果酸素や栄養の運搬が行われずに腰痛を引き起こすと考えられています

 

【心因性腰痛は慢性腰痛になりやすい?】

3ヶ月以上続く腰痛を「慢性腰痛」と言います。

腰痛の全てが心因性ではありませんが慢性の腰痛は心因性の腰痛とも深い関係があります。

これは主に姿勢と関係がある場合が多いです。

猫背、デスクワークなどの長時間の不良姿勢で自律神経の働きが悪くなることで腰痛になりやすくなります。痛みが長く続くことで心理的不安から鬱(うつ)状態になり腰痛を悪化させます。

正しい姿勢を保つと言うことは重要なことと言えます。

 

【腰痛の治療方法】

整形外科での治療法

一般的に「痛み止め」「湿布」「ブロック注射」などがあります。

 

整骨院での治療方法

「温熱療法」「電気療法」「整体」「マッサージ」「運動療法」などになります。

 

宇都宮なばな整骨院での腰痛の施術方法について

 

①温熱療法(マイクロ波)

電磁波エネルギーが熱に変換されより深部の筋肉・軟部組織まで温めることが出来ます。

血行促進し痛みの物質を除去し組織の改善を早めます。

筋肉・靱帯・関節包に含まれるコラーゲンを弛緩させ関節の拘縮を改善させる目的でも使用します。

 

②干渉波電気

周波数の異なる電気を干渉させることでより深部の筋に刺激を与えることができます。

「マッサージ効果」「血行促進」「鎮痛効果」があります

 

③ハイボルト療法

高電圧を用いて低周波領域の電気を瞬間的に流すことで身体の深部を刺激し、疼痛の軽減や血流促進、筋組織の修復、可動域改善ができる電気療法です

椎間板の損傷や筋肉の損傷のない筋肉の痙攣(けいれん)による急性腰痛の場合はハイボルトを照射後すぐに改善するなど即効性が期待できます。

 

④整体治療

手技を用いて筋肉への圧迫ストレッチ、関節に対しての矯正力を加えていきます。

それにより体の中心である骨盤や背骨の歪みを整え、可動域をよくすることで体の様々な不調を改善する効果が期待できます。

 

⑤マッサージ

血流をよくしてリンパの流れをよくすることで痛みの物質の除去、筋肉の緊張を緩和させる効果があります。

マッサージにはリラックスさせ自律神経を整えたり、疲労回復などの効果も期待できます

 

⑥運動療法

急性腰痛や慢性腰痛の方は運動不足、筋力低下などが原因であることも多いです。

腰に負担をかけないためには体の深部にある「インナーマッスル」と呼ばれる筋肉を鍛えることが重要です。このインナーマッスルには「腸腰筋」「腹横筋」「腹斜筋」「多裂筋」と呼ばれる筋肉になります。

運動が苦手な方、運動を継続できない方には高周波電気刺激でインナーマッスルに筋収縮を与え筋肉を鍛える方法もあります。

 

【急性腰痛になった時に自分でできる対処方法】

ぎっくり腰で動けなくなった場合、どのように対処したらいいのか困ることも多いと思います。

今回は腰痛に対して自宅でできる対処法を案内します。

 

①まずは痛みのある場所を氷嚢で1015分程度冷やす(10分間隔を空けて23回繰り返す)

・氷嚢で冷やす場合は過度に冷やしすぎないようにしましょう。あくまでも炎症を抑える目的で行います。過度に冷やしすぎると組織の修復が遅くなるとの研究報告もあるので冷やしすぎには注意しましょう。よく湿布で冷やしましたという人がいますが、湿布には患部を冷やす効果はほとんどありませんので必ず氷嚢で冷やすようにしましょう。

 

②湿布があれば痛みの場所に貼る(できればロキソニンテープやボルタレンなどの成分)

・湿布を貼るときは痛みの物質を抑える目的でロキソニンテープやボルタレンなどの湿布をお奨めします。

 

③痛みがあるときはコルセットを使う

・痛みが強い時はコルセットで腰を固定し保護します。痛みが和らいできたら徐々に外すようにしましょう

 

④回復してきたら徐々に動くようにする(あくまでも無理のない範囲で)

・動けないほどの激痛がある場合は基本的には安静ですが、安静期間が長くなると回復が遅れます。1日経過して痛みが落ち着いてきたら無理のない範囲で積極的に動くことで回復が早くなります。

 

腰痛を予防するための体操

よく「ぎっくり腰は癖になる」と言われる方がいますが、

これは癖になるのではなく、体が「ぎっくり腰の起こりやすい状態」になっているのです。

姿勢、筋力低下、筋肉が固くなっている状態では疲労も溜りやすく腰痛になりやすくなります。

正しい姿勢作りのストレッチ、腰痛体操を継続することで腰痛の再発を防ぐことができます。

 

簡単な腰痛体操をご紹介します。

あくまでも無理のない範囲で毎日少しずつ継続して行いましょう。

正しいやり方で3ヶ月以上続ける体に変化が現れ効果が出ててきたのを実感するはずです。

 

【腰痛体操を行う際の注意点】

①毎日根気よく続ける(最低でも3ヶ月以上継続)

②ゆっくりとした動作で筋肉が伸びる~いた気持ちいいと感じる範囲で行う

③呼吸を止めずにゆっくりと息を吐きながら伸ばしていく

④入浴後に行うと効果的

⑤痛みが強くなる場合は中止して専門家に相談する

 

急性の腰痛でも重篤な病気の場合もある?

原因やきっかけのはっきりしない腰痛の中には重篤な病気が隠れている場合もあります。

非常に稀でありますがこのような状態を見極めるためにRed flags sign(レッドフラッグサイン)があります。

 

24週間の保存療法でも改善しない

・横になった姿勢でも痛みの程度が変わらない

・尿路結石、皮膚の感染症

・発熱・悪寒

・原因不明の急な体重減少

・ステロイド剤の多用

・ガンの病歴など

・骨粗鬆症による圧迫骨折

 

整骨院や整体院で24週間施術を続けても全く症状が改善しないのであればできるだけ早く病院で検査を受けるようにしましょう。

 

宇都宮にあるなばな整骨院は腰痛治療を得意としています。

中々治らない慢性腰痛、急性の腰痛にも対応しております。

腰痛症状でお悩みの方はお気軽にご相談ください。